ジャンプの仕方による跳躍高の違い

2019年11月24日

JumpVariations

論文などで比較検討される上で、ジャンプの動作には数種類あります。

まずは動画を御覧ください。

スクワットジャンプ:Squat Jump:SJ

スクワットジャンプは一切の反動動作を用いないで脚の筋力のみで跳びます。

股関節の屈曲角度を曲げれば曲げるほど高く跳べる傾向にあるようです。

これは、ジャンプが下手くそな人(反動動作が苦手)も上手な人(反動動作が得意)も関係なくジャンプ力が上がったのか下がったのかを比較検討できます。

カウンタームーブメントジャンプ:Counter Movement Jump:CMJ

カウンタームーブメントジャンプは腕の反動動作は用いませんが、抜重によるSSC(ストレッチショートニングサイクル)の利用でジャンプします。

反動動作があるぶんスクワットジャンプより高く跳べるはずです。

SSCが上手に利用できるヒトであればスクワットジャンプより跳べるはずですが、スクワットジャンプと同程度しか跳べないようであれば反動動作の使い方に誤りがあります。

バーティカルジャンプ:Vertical Jump:VJ

バーティカルジャンプは手の反動と上半身の反動をフルに活用したジャンプです。

いわゆる垂直跳びと言われるものです。

手の反動を利用できるぶんカウンタームーブメントジャンプより跳べるはずです。

カウンタームーブメントジャンプと同程度しか跳べないようであれば手の反動動作が下手くそである可能性があります。

バーティカルリープ:Vertical Leap:VL

バーティカルリープは一切の制限なしの全力ジャンプです。

(動画内にはありません。)

走った上でその水平方向の運動エネルギーを回転するエネルギーに変換し床に衝突させることで強烈な床反力を得ることができます。

その床反力をもってして、高い跳躍を得られるのがバーティカルリープになります。

通常であれば、バーティカルジャンプより跳べるはずですが、水平方向のエネルギーをしっかりと床反力に変換させる必要があるため、なれていないヒトであれば逆にとべなくなってしまう恐れもあります。

バスケット選手やバレーボール選手なんかはこのバーティカルリープが得意です。

自分はバスケットをやってましたが、バーティカルジャンプよりもバーティカルリープの方が20cm近く高く跳べました。

まとめ

・スクワットジャンプ:一切の反動動作無し

・カウンタームーブメントジャンプ:しゃがみこんでジャンプしてよいが、手の反動はなし

・バーティカルジャンプ:その場から動かなければいかなる反動動作を用いても良い

・バーティカルリープ:走ろうが何しようが問題なし。とにかく一番高く飛びやすい方法で跳ぶ