30歳でウエイトリフティング(重量挙げ)のクリーンを120kgは現実的に可能かどうか?

クリーン120kgを目指して

どくすく(@dr_squater)です。

(2020.05.07:31歳:体重80kg前後)

どんな趣味もそうですが、あたらしいコトを始めるときは目標をたてると思います。

たとえば、

  • 英語学習ならTOEIC 700点
  • 書道なら段位取得

などです。

どくすくがトレーニングをしている目的はバスケットゴールにジャンプして直接リングにたたきこむ『ダンク』ですが、その『ダンク』をするためのトレーニングの一つとしてウエイトリフティング(クリーン)をしています。

理由は、論文などのデータでクリーン(パワークリーン)の重量が重ければ重いほどジャンプ力があるという報告があるためです。

そして、クリーンの目標設定を『120kg』としました。

この『120kg』という目標値は、現実的に可能なのでしょうか?

30歳をすぎたおっさんが、クリーン120kgをキャッチし立ち上がることは現実的な目標なのか客観的なデータをみながらこれから考えていきます。

結論を最初に言えば、『30歳をすぎたおっさんでもクリーン120kgは可能』だと思います。

人間の身体能力の限界と年齢

ヒトの身体能力には限界があります。

今後、何百年たったとしても、


人間には、神様が与えた限界の能力値というものが存在することは、疑わなくてもわかります。

どくすくは、小さいころは脚が速い方ではありましたが、おそらくどんだけトレーニングを積んでも100mを9秒台では走れなかったと思います。

現実的なラインでいえば、11秒台前半では走れるぐらいの能力はあったとおもいます。

さらに、能力の限界は年齢と関係があります。

ウサイン・ボルトは2009年に100mの世界記録である『9秒58』を記録し、当時の年齢は22歳でした。。

その後、ボルトは自身の持つ世界記録を更新できていません。

何が言いたいかと言うと、歳をとればとるほど身体能力の限界値は下がっていくということです。

つまり、人間には生まれ持った最終的にえられる身体能力の限界値と、さらに年齢による身体能力の限界値があります。

2020年の現在のどくすくは31歳であり、31歳という年齢でクリーンを120kgあげることは身体能力の限界なのか?

ということをこれから考えていきます。

クリーンの世界記録(2016年までの記録)

ウエイトリフティングはボクシングのように体重による階級別にわかれています。

もちろん体重がおもければ、おもいほど記録は上がっていきます。

2020年のどくすくの身長と体重は182cm・80kg前後であるため、80kg前後の階級の記録に注目していきます。

(ウエイトリフティングはクリーンのあとにジャークをおこなうため、公式の記録はクリーン&ジャークの記録になります。)

  • 56kg級 171kg 北朝鮮 オム・ユンチョル
  • 62kg級 183kg 中国 Shen Li Jun
  • 69kg級 198kg 中国 Liao Hui
  • 77kg級 214kg カザフスタン ニヤト・ラヒモフ
  • 85kg級 220kg イラン キアヌーシュ・ロスタミ

こちらが、2016年までの記録におけるクリーン&ジャークの人間の限界値です。

クリーン120kgは人類の限界ではないことがわかります。

次に、どくすくは日本人であるため、ウエイトリフティングの日本記録をみていきます。

クリーンの日本記録(2018年までの記録)

こちらも世界記録と同様にクリーン&ジャークの記録になります。

  • 53kg級 131kg 川上高輝
  • 56kg級 153kg 山田政晴
  • 62kg級 169kg 糸数陽一
  • 69kg級 180kg 近内三考
  • 77kg級 187kg 笠井武広
  • 85kg級 206kg 山本俊樹

こちらが日本人の限界の記録になります。

すべての階級で120kgをクリアしています。

体重が女性とおなじくらい軽い53kg級だとしても、クリーン120kgは軽く達成しています。

日本記録をみても、日本人にとってのクリーンの限界は120kgを余裕で超えています。

どくすくは体重が80kg前後なので、その階級で言えば山本俊樹選手が206kgのクリーンを記録しています。

年齢はまったく考慮していませんが、日本人として生まれ、身体的に障害がなければクリーン120kgは練習すればどんなヒトでも現実的に達成可能なレベルでしょう。

クリーンの女性の日本記録(2016年までの記録)

女性の日本記録もみておきましょう。

  • 48kg級 110kg 三宅宏実
  • 53kg級 117kg 三宅宏実
  • 58kg級 124kg 安藤美希子
  • 63kg級 120kg 安藤美希子
  • 69kg級 122kg 齋藤里香
  • 75kg級 126kg 今鉾一恵

48kg級と53kg級をのぞけばクリーン120kgは達成されています。

日本人女性が120kgクリーンできるのであれば、男性にできないわけがありません。

年齢のことを無視すれば、どくすくにもできるはずです。

最後に年齢について考えていきます。

年齢別日本記録

ウエイトリフティングはマイナー競技であり、年齢別体重別の階級があると同階級での参加者は必然的に少なくなっていきます。

ここからは、年齢別で85kg級の最高記録だけをみていきます。

  • 35歳以上 163kg 影山博文
  • 40歳以上 156kg 影山博文
  • 45歳以上 142kg 影山博文
  • 50歳以上 132.5kg 三石悦雄
  • 55歳以上 130kg 三石悦雄
  • 60歳以上 120kg 平岡力
  • 65歳以上 97kg 山本隆雄
  • 70歳以上 85kg 藤本秀喜
  • 75歳以上 85kg 平岡力

年齢を重ねるごとにあたりまえですが、記録は落ちていきます。

さすがに現在31歳であるどくすくは、60歳の限界能力は超えられる自信があります。

よってこのマスターズの記録からも、クリーン120kgは達成可能なはずです。

オリンピック金メダリストの年齢

下記画像は過去4回のオリンピック(2004年、2008年、2012年、2016年)優勝者(男性)の年齢層の割合です。

WEIGHTLIFTING AND AGEより

30歳台でも金メダルを獲得している選手がいます。

ウエイトリフティングにおける最適年齢は図から、24-27歳であると考えられますが、30歳台でもメダル獲得は可能な競技であることがわかります。

どくすくでたとえれば、31歳でクリーン120kgなんて、よゆうもよゆうと言えます。

32-39歳でも金メダルを獲得しているため、31歳であればオリンピック金メダルをねらえるかもしれません(言い過ぎ)。

まとめ

すべてのデータをまとめてみましょう。

  • 人類の限界能力に関して:世界レベルでクリーン120kgなんて余裕。なんなら200kgも軽くオーバーしている。
  • 日本人の限界能力に関して:日本人でもクリーンは200kgを超えているため120kgなど余裕。
  • 日本人女性の限界能力に関して:こちらもぎりぎりであるがクリーン120kgは超えている。
  • 年齢別の日本人記録に関して:60歳でもクリーン120kgできているのだから、31歳のどくすくは余裕でできるはず。
  • オリンピック金メダリストの年齢:30歳以上でも金メダルを獲得している選手は存在する。

以上のデータから、どくすくのクリーン120kgは現実的に達成可能な目標設定であることがいえます。

感想

どう低く見積もっても、さすがに60歳の身体能力には勝てると思います。

60歳で120kgクリーンできる選手は、めちゃくちゃクリーンが上手だとは思いますが、30歳も年上のヒトには負けたくないです。

2020年5月の時点では、106kgまでしかクリーンできていませんが、2020年内には120kgをぶち上げるつもりです!

そして、コロナ禍がおさまれば、ダンクも達成させてしまおうと思ってます!

最後に一言

30歳が60歳に負けるわけがない!

参考にしたサイト

2018.07.29日本記録.xls

重量挙げの世界記録一覧

重量挙げの日本記録一覧

重量挙げと年齢(WEIGHTLIFTING AND AGE)