医者として筋トレしてる人は健康診断(採血検査)をおすすめします。

健康診断のすすめ

どくすく(@dr_squater)です。

ダイエット始めてはや3ヶ月ぐらい。

入職してデブだった時に比べると15kgぐらい痩せました。

採血結果がどうなったのかお知らせします。

採血結果(血糖値・悪玉コレステロール・)

結果はこんな感じです。

血糖値に関しては本当は空腹時血糖値であるべきですが、100overのところはご飯たべちゃってます。

(空腹時血糖値は126mg/dL以上で糖尿病の疑いがあります。)

患者さんには採血前にご飯たべないでねと言ってるのに自分は食べてしまうという。

血糖値はあまりあてになりませんが、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールは顕著に良くなっています。

肝機能なども測定してますが、変化ないため画像にはしていません。

減量すると体調が良い

わかりやすくグラフにしてみました。

悪玉コレステロールのみちょっとだけ最後上がってますが、その他すべての項目で改善されています。

何も問題がない、健康的な状態と言えます。

ボディビルや階級制の競技やっている人は感じたことあるかもしれませんが、増量期より明らかに減量期の方が体調がよいです。

採血結果も如実にそれを表しています。

血糖値が漫然と高いとなんとなくぼーっとしやすく、体調にも現れるのかもしれません。

気になる腎機能〜筋トレしている人の証、クレアチニンクレアチン

筋トレしてる人は大量のタンパク質を摂取しているので腎機能が気になる人も多いでしょう。

自分も気になっていて、採血するとかならずクレアチニン値が高く出て「要再検査です。」といつも言われます。

心配になったんで、より詳しい検査である「シスタチンC(CYC-C)」という検査をしました。

結果は、eGFRという数値でみれば良いのですが、クレアチニン(CRE)で評価すると63.3なので「軽度低下」になります。

緑色ですが、ちょっと悪くなるだけで黄色になります。

しかも日によっては採血でCREが1.3mg/dLとかいくので、余裕でeGFRが60を下回ります。

しかし、クレアチニンというものは筋トレしてる人はほぼ間違いなく高くなります。

クレアチニンクレアチンという物質の代謝産物でありゴミです。そしてクレアチンは筋肉にたくさんあります。

つまり、筋肉質な人はこのクレアチニンが必ず高くなります。クレアチニンが高くないと「本当に筋トレしてるの?」と医者に疑われます。

さらにどくすくの場合、サプリメントでクレアチンを摂取しているため採血でもクレアチニンが高くなってしまいます。

しかし、お金はままかかりますが、クレアチニン以外でも腎機能がわかります。それがシスタチンC(CYC-C)です。

この数値はマッチョな人でもガリな人でも関係なく腎機能を正しく反映してくれます。

自分の場合は、シスタチンC(CYC-C)でeGFRをみると103であり、めちゃくちゃ健康です。

というわけで、安心してプロテインを摂取できます。

筋トレしてクレアチニンが高い人は、基本的には安心していいと思いますが、1回ぐらいはシスタチンC(CYC-C)も測定することをおすすめします。

隠れた腎臓病がマスクされる恐れがありますので。

まとめ

  • 減量すると採血結果も体調も健康的になる。
  • マッチョな人の腎機能はクレアチニンではなくシスタチンCで見ましょう。

感想

いつもクレアチニンが高くでるため不安でしたが、シスタチンCを測定して安心しました。

患者さんに病気を伝える立場ですが、いざ自分が病気かも?と思うと不安になりますね。

患者さんの気持ちをいつも考えて診療していきたいと思いました。

最後に一言

クレアチニン高値はマッチョの証!?

参考にしたサイト

滋賀県下における慢性腎臓病(CKD)への取り組み